3月31日、日銀の金融市場局は、4―6月期の国債買い入れ計画で残存10―25年を含む買い入れ額を減らしたことについて「残存10年以下の3ゾーンと10―25年は、国債発行額に対する買い入れ額の比率が近接した状況になったことを踏まえてそれぞれ減額した」とコメントした。写真は日銀本店。1月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 31日 ロイター] - 日銀の金融市場局は31日、4―6月期の国債買い入れ計画で残存10―25年を含む買い入れ額を減らしたことについて「残存10年以下の3ゾーンと10―25年は、国債発行額に対する買い入れ額の比率が近接した状況になったことを踏まえてそれぞれ減額した」とコメントした。
日銀が10―25年ゾーンの買い入れ額を減らすのは、国債の買い入れ減額を始めた昨年8月以降で初めて。
日銀はこれまで、年限ゾーン別の国債発行額に対する買い入れ比率を重視し、買い入れ比率が相対的に高い残存10年以下を段階的に減額してきた。その結果、1―3月時点の国債買い入れ比率は1―3年が46%、3―5年が52%、5―10年が50%、10―25年が45%、25年超が12%となっていた。
日銀は1月から物価連動債の買い入れ額も減額している。国債買い入れ計画を巡る6月の中間評価を前に、4月から超長期債の買い入れ額も減らすことになる。
和田崇彦